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過去の感染症 日本住血吸虫症



日本住血吸虫症(にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう)は、日本住血吸虫という寄生虫とその卵によって起こる病気です。日本住血吸虫は、過去には日本や中国、東南アジアなどに生息しており、国内では山梨県や筑後川の流域などが流行地として知られていましたが、1978年以降、国内では新しい感染者は確認されていないため、日本住血吸虫は絶滅したと考えられています。日本住血吸虫という名称の由来は、日本で発見された吸虫が、世界で初めて医学的に発表されたため、名前に「日本」が付けられることになりました。

日本住血吸虫症について

日本住血吸虫症について

日本もかつては「地方病」として恐れられていましたが、医師や研究者、行政、地方住民が一体となって取り組んだ結果、日本は世界で唯一、住血吸虫を撲滅した国として、診断や治療技術が高く評価されています。今なお発症例の多い中国や東南アジアでは、マラリアやフィラリアとともに世界の三大寄生虫病のひとつとされています。

発症する原因について

日本住血吸虫症は、中間宿主ミヤイリガイの体内の幼虫セルカリアが、皮膚から侵入することにより感染します。幼虫が血液やリンパを介して体内で成虫となり、棲息し産卵します。その後、卵が門脈血によって運ばれ、肝内の細い末梢門脈枝につまりふさいでしまいます。虫卵によっておこる症状は、塞栓による循環障害、炎症による炎症反応やアレルギー反応などがあります。

症状について

潜伏期間は、通常2~3週間です。その後、倦怠感や、食欲不振、腹部違和感などの初期症状が現れます。また、住血吸虫が皮膚から侵入することから、侵入痕などにかゆみを伴う発疹がみられ、これをセルカリア皮膚炎と言います。病状は、体内のセルカリアの数や発育状況、産卵の状況、部位により異なります。感染後、4週間程で、粘血便や腹痛などの急性腸炎の症状や、高度の貧血を伴う急性腎炎の症状、呼吸器症状などが見られます。感染を繰り返した患者などは、表面肝硬変や、腸粘膜の萎縮、腹水があらわれ、最終的に肝不全で死亡することもあります。

予防について

日本住血吸虫症の予防としては、危険地域の淡水に入らないことです。また、感染の可能性の高い地域では、年に1度、定期的に住民にプラジカンテルが投与されたり、淡水産巻貝の駆除が予防には非常に有効とされています。