ご希望の保健所・保健センター情報を無料で検索できます。

施設リサーチ/ホームメイト・リサーチTOP

パブリネット
保健所・保健センター
トップページへ戻る
トップページへ戻る

保健所情報

過去の感染症 マラリア



マラリアという病気は、ハマダラカという種類の蚊に刺された際に、マラリア原虫が体内に侵入して発症する感染病です。人に感染するものとしては、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、卵形マラリア、四日熱マラリアがあります。中でも、短期間で重症化し、ときには死亡にいたる可能性があるのは熱帯熱マラリアです。このため熱帯熱マラリアを「悪性マラリア」と呼ぶことがあります。過去には太平洋戦争時に、熱帯地方に赴いていた兵士の帰国によって感染者が発生したこともありました。ここでは、その危険なマラリアの症状や予防法、治療法と感染経路について紹介します。

マラリアの症状について

マラリアの症状について

マラリアの症状の大きな特徴は肝障害と繰り返す発熱です。熱帯熱マラリアは、発熱だけでなく脳症、肺水腫、急性腎不全、出血傾向、低血糖、重度貧血、肝障害などの合併症を引き起こす可能性があります。死につながるケースも多く、治療が遅れると重症化してしまいます。初期の症状は、頭痛、下痢(軟便)、肩こりなど、普通の風邪と区別が付きにくいです。特に、高齢者、糖尿病や心血管系疾患の患者、妊婦や小児の場合、重症化の危険が高くなると言われています。なによりも、早期診断と治療が大切です。

マラリアの予防法と治療法

クロロキン薬、ピリメタミンとサルファ剤の合剤、キニーネのいずれかを、1日から5日間服用後、再発を防ぐためにプリマキンを2週間続けて内服します。これらの薬の他、メフロキン剤、ハロファントリン剤などを使用することもあります。これらの薬が効かない薬剤耐性のあるマラリアも増えているため、現在では、より副作用が少なく効果が高い薬が開発されています。予防法としては、蚊にさされないことが一番です。流行の媒介となる、ハマダラカという種の蚊は夜間には活動しませんので、日中は長袖、長ズボンなどを着用し蚊に刺されないようにすることが大切です。

マラリアの流行に関して

過去、マラリアの流行は、熱帯地方への旅行者が、海外で感染し国内において発症するマラリア、「輸入マラリア」が主流でした。日本国内でも、土着マラリアとし三日熱マラリアの流行がみられ、南西諸島の一部には熱帯熱マラリアの流行がありました。戦前には、年間約2万人の土着マラリア患者の発生が記録に残っており、1946年には戦争中に海外で感染した多くの人達の帰国により3万人近い患者が確認されています。その後、国内でのマラリア流行はなく、患者数も激減したことから、1960年頃には土着マラリアは消滅したと考えられています。現在国内で確認される、マラリア患者は、熱帯地方などに渡航経歴がある、輸入マラリアの患者であると確認されています。